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10/15 Renault SportSpider 車検整備

ルノー スポールスパイダー

お得意様のI様のスピダーを車検整備でお預かり。

ルノー・スポール・スパイダー(Renault Sport Spider)は、1990半ばにルノーがモータースポーツへの情熱と技術を注ぎ込んで生み出した、非常にスパルタンで異色のピュアスポーツカー。
その成り立ちやコンセプト、デザインに強烈な個性を持っています。
どのようなクルマだったのか、特徴や歴史、販売経緯を紐解きます。

目次

1. 誕生の背景と販売経緯:「アルピーヌ」の精神を継ぐモデル

  • アルピーヌ・ブランドの休止とルノー・スポールの設立
    かつてルノー傘下で数々の名スパルタンモデルを生み出してきた「アルピーヌ」ブランドが一時休止する中、ルノーはモータースポーツ活動や高性能車開発を担う新部門「ルノー・スポール」を1994年に設立。
    その記念すべき第一弾モデルとして企画されたのが、このスパイダーです。
  • 「スパイダー・カップ」というレースからの逆算
    このクルマの最大の特徴は、公道を走るためのクルマを作ったのではなく、「ワンメイクレース用のレーシングカーを先に作り、それに最低限の保安部品をつけて公道仕様にした」という点にあります。
    ヨーロッパ各地のF1GPの欧州ラウンドなどの前座として開催された「スパイダー・カップ」というワンメイクレースが先にあり、その車両をベースに市販化が行われました。

2. 主な特徴:公道を走るレーシングマシン

快適装備や利便性を一切投げ捨て、「純粋に走る楽しさ」だけを追求した設計が貫かれていた。

  • アルミスペースフレーム + FRPボディ
    角断面のアルミ押し出し材を溶接で組み上げた軽量なスペースフレームに、FRP製のカウルを架装。前後重量配分や剛性追求が徹底されています。
  • フォーミュラカーさながらの足回り
    サスペンションには、一般的な乗用車用ストラットなどではなく、前後ダブルウィッシュボーン式&プッシュロッド方式を採用。
    レーシングカーそのものの構造が与えられました。
  • 「フロントガラスなし」の大胆な初期モデル(ソットヴァン)
    初期型には、いわゆる通常のフロントウインドウが存在せず、前方に小さなウインドウディフレクター(風よけ)がちょこんと付いているのみの「ソットヴァン(風なし、の意)」が基本でした。
    運転時はヘルメットの着用がほぼ必須という、スパルタン極まりない仕様でした(のちに通常のフロントウインドウを持つ「パラブリーズ」も追加されました)。
  • 装備の徹底的な簡素化
    パワーステアリング、パワーウィンドウ、エアコンなどはもちろん存在せず、初期型にはヒーターすらないというスパルタンぶりでした。
    インテリアもアルミパネルと防水処理されたバケットシートが中心で、メーター類には当時の小型車(トゥインゴなど)のパーツが流用されるなど、走りに無関係なコストは徹底的に削ぎ落とされていました。

3. 歴史と市場への影響

登場と生産期間
1995年のジュネーブ・ショーで発表され、翌1996年から1999年にかけてディエップの工場で生産されました。

その後の「ロータス・エリーゼ」との関係
1990年代半ば、このルノー・スポール・スパイダーとほぼ同じ時期に、イギリスからロータス・エリーゼが登場しました。「軽量なアルミフレーム+ミッドシップエンジン+スパルタンなオープン2シーター」というコンセプトは非常に近く、ライトウェイト・スポーツカーの歴史において良きライバルであり、時代を先取りした同志でした。
ただし、エリーゼよりもスパイダーのほうがよりレーシングカーロマンに振ったストイックな作りをしています。

現在の評価
当時はあまりにスパルタンすぎることや特殊な成り立ちから、実用性を求める一般層からは敬遠されましたが、現代においては「90年代を代表する最も贅沢でピュアなコレクターズアイテム」として高く評価されています。
街中で遭遇することは極めて稀で、タマ数が少ないこともあり、現在でもモータースポーツ愛好家の間で根強い人気と神格化されたステータスを誇っています。
円安の現在、多くの車両が海外へ輸出されていますが、スピダーも例外ではありません。


さて話はもどり車検整備です。
エンジンオイル、フィルター、ブレーキオイル、冷却水、サブタンク、ミッションオイルを交換。
エンジンフードワイヤー切れでサブワイヤーと合わせて交換しました。

現在はスパルタンなクルマの発売がないので、可能なかぎり乗っていただきたいです。

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