シトロエン DS5
先日の大雨で走行中にエンジン停止してしまったDS5。
オーナー様の起点で再始動を試みなかったお陰で最悪の自体は免れました。
クルマが水没・浸水してエンジンが停止してしまった場合、二次被害(車両の全損や火災、感電など)を防ぐために絶対に行ってはいけない重要なアクションは以下の通りです。
目次
1. 絶対にやってはいけないこと
✕ エンジンを再始動する(キーを回す・スタータースイッチを押す)
- リスク(ウォーターハンマー現象)
エンジン内に水が入った状態でセルモーターを回すと、ピストンが水を圧縮しようとします。
その結果、コンロッド(接続棒)が折れ曲がるなどエンジンが修復不可能なレベルで全損します。 - 火災のリスク
電装部品や配線が水でショートし、セルモーターを回した瞬間に火花が散って車両火災につながる恐れがあります。
✕ ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の高電圧部分に触れる
- リスク(感電)
HV/EVの駆動用バッテリーやオレンジ色の高圧配線には高電圧が流れています。
絶縁処置はされていますが、浸水時は感電のリスクが高まります。
むやみに触ったり、水に浸かった配線を引っ張ったりしないでください。
✕ すぐに車内に留まり続ける(避難の遅れ)
- リスク(閉じ込め・水没)
水位がドアの半分(ホイールのハブの高さを超える程度)に達すると、水圧で内側からドアが開かなくなります。
また、電動パワーウィンドウもショートして動作しなくなる可能性が高いです。
危険を感じたら、ドアが開くうちにすぐに脱出してください。
✕ 排水・乾燥後も自己判断でキーをオンにする
- リスク
時間が経って水が引いた後でも、電装品やコネクタ内部に水分・汚れ・塩分(冠水した水)が残っていると、通電した瞬間にショートして発煙・発火の原因になります。
「乾いたから大丈夫」と自分で判断してキーをONにするのは厳禁です。
スマートフォンの水没も同じですね。
万が一水没したら絶対に電源をONや起動しない!!
2. エンジン停止時の正しい対処手順
- 人身の安全確保(最優先)
- ドアが開くうちに素早く車外へ出てください。
- ドアが開かない場合は、脱出用ハンマー等でサイドガラスを割って脱出します。
- キーをOFFにし、可能であればバッテリーのマイナス端子を外す
- 安全に作業できる状態であり、工具(10mmスパナ等)があれば、バッテリーのマイナス(-)端子を外しておくと電気火災の危険性を大幅に低減できます。
- ロードサービス・専門工場へ手配
- JAFやご加入の自動車保険のロードサービスに連絡し、「レッカー移動」を依頼してください。
- 整備工場等に持ち込み、点検・清掃・乾燥を行うまでは絶対にエンジンをかけないでください。
水没・浸水時は「エンジンは絶対にかけない」「レッカーで運ぶ」が鉄則です。
さて本題に戻ります。
弊社スタッフが引き取りに行きすぐに点検。
エアクリーナーケースに水が溜まっていました。
おそらく侵入した水がエアマスセンサーに触れて異常数値となりエンジンが停止。
掛けようとしていたらエンジン内部に水が入っていたかも知れません。
エアマスセンサー(国内在庫無しのためバックオーダー)、エアフィルター、エンジンオイル、フィルターを交換してロードテスト。診断機でライブデータ確認とリセットにて作業完成。
あとはなにも怒らないことを願います・・・。



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